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神座す山の物語

 投稿者:関ヒマ  投稿日:2018年 2月12日(月)15時07分25秒
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  浅田次郎氏の「神座す山の物語」を読みました。

奥多摩の御嶽山に関する「神上がりましし伯父」ほか6篇の短編小説です。
御嶽神社の宮司をしている氏の伯父さんなどとの御嶽神社での幼い頃の思い出からなっていて、珠玉の短編小説です。
私が読んだ氏の小説は長編短編を問わず軽妙洒脱なものでしたが、この小説は厳粛で沈着冷静なものでした。

俗に霊能者や霊媒師と言われる方たちがいらっしゃいます。
テレビで拝見する方たちも然り、また、恐山のイタコなど、更に時代を遡れば卑弥呼や陰陽師なども特殊な能力を備えた人たちです。

この小説に登場する氏の伯父の御嶽神社の宮司も特殊な能力が先祖代々にわたって備わっていて、氏の中にもそれが引き継がれているという書き方です。
小説の内容はもちろんこれだけではありません。

テレビで拝見する霊能者などは、普通の人間には見えないものを、あたかも其処にいるかの如く指摘してみせます。
短編の一つ「神上がりましし伯父」は東京の氏(少年時代)の枕元に御嶽山の伯父が出現する。そして、翌朝はるか離れた御嶽山の伯父の死を知る。

テレビで拝見する霊能者などはにわかに信じがたいと思いますが、直木賞作家がまことしやかに文章化すると、ひょっとして・・・という思いに駆られてしまいます。
他の6つの短編も秀作で面白かったです。

和OMEさんご紹介有難うございました。

 
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