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鬼神の如く

 投稿者:関ヒマ  投稿日:2018年 1月 5日(金)22時12分34秒
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  葉室麟氏の「鬼神の如く 黒田叛心伝」を読みました。

葉室さんは昨年66歳で亡くなられました。
池波正太郎、藤沢周平、葉室麟と続いた時代小説の一つのスタイルが終わりました。

「鬼神の如く」は黒田騒動を扱った時代小説ですが、将軍家光による熊本藩加藤家改易や天草四郎率いる島原の乱の前兆の島原の百姓一揆など同時代の出来事を駆使して大変面白い小説になっています。

葉室さんの小説は「蜩の記」に代表される骨太の重厚な小説と軽やかな時代小説の2通りがありますが、この小説は後者の方で、それをさらに発展させたかのように思いました。軽やかさの中に華があると言えばよいのでしょうか。

また、この小説を読んでいて薩摩のお由良騒動を扱った直木三十五の「南国太平記」を思い出しました。
「南国太平記」はとことん娯楽を追求した小説です。

正月に読もうと予定していた、又吉君の「劇場」を年末に読んでしまったので、葉室さんの小説が今年のよみぞめですが、新年に相応しい作品でした。
 
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